Soillessculture 養液栽培農園運営

当社では、先進的な農業を確立し美味しく健康的な野菜を作ることで、地域ブランドの向上や消費者の食の満足・安全、 そして日本の農業に貢献したいと考えております。埼玉県羽生市に人工光を利用した育苗室とハウスを併設し、養液栽培 でレタスやトマトの栽培、研究を行っております。 筑波大学との共同研究では、機能性野菜を作り出し独自のブランド構築を目指していきます。

養液栽培は栽培の過程で通常の栽培のような土を使うことはありません。土の代わりに肥料分を含んだ養液を与えることで作物生産を行います。なお、養液栽培は培地の有無により、「固形培地耕」と「水耕」の2つにわけることができます。

養液栽培のメリット

FEATURE01 病原菌や病害虫の影響が少なく、農薬の使用も最小限で済むため安全な作物が作れる。
FEATURE02 作物が必要な時に最適量の水分や養分を供給できるため、作物の品質が土壌に影響を受けない。
FEATURE03 環境制御されたハウスで栽培を行うため、工夫により365日作物の収穫が可能。
FEATURE04 栽培設備の制御を自動化できるため、農業経験の少ない作業者でも栽培が容易。
FEATURE05 養液の組成や環境を制御することで作物に機能性を与えることができる。

固形培地耕

固形培地耕ではロックウール等の無機物やピートモス、ヤシ殻等の有機物の培地を経由して土耕に近い形で養液を供給します。主にトマトやイチゴといった一度定植したら通年で収穫し続けられる果菜類の生産に使われます。培地は保肥性、保水性および通気性に優れ、根が生育しやすい環境である一方、使用後の培地の廃棄や消毒に手間がかかる点がデメリットとなっています。


水耕栽培

水耕栽培では培地等を使用せず、養液のみで作物を栽培する点が特徴です。葉菜類を主として栽培されますが、工夫により果菜類や根菜類の生産も可能です。水耕栽培では培地を使用しないため、固形培地耕と比べて培地更新の手間や廃棄物を削減できるメリットがあります。


羽生農場の特長:人工光利用型の育苗室と太陽光利用型のハウス

研究棟(工場)内部には育苗室、倉庫、梱包、事務所、休憩室等を設け動線の管理やエアシャワーにより、生産から搬出まで商品に関わる全工程で外気に触れることのない、クリーンな環境で作業が行えるように配慮しており、これまで以上に安全・安心・安定の品質への対応もっています。研究棟に併設されたハウスでは育苗室で育成された苗を栽培することができ、食味に優れたレタス、トマトを作り出せます。また、設置したセンサやカメラにより随時モニタリング、遠隔で環境制御をすることができます。


ハウス外観
ハウス内観:トマト栽培ベット

レタス栽培フロー

①エアシャワー
②播種
③発芽
④定植
⑤育苗
⑥再定植
⑦ハウスに設置
⑧生育初期
⑨生育中期
⑩収穫
⑪ベンチ洗浄
⑫梱包

機能性野菜とは、本来は全く含まれない、もしくはごく微量にしか含まない成分を、何らかの技術を用いて高含有にした野菜に対する慣例的な名称のことです。(1)生産工程で与える(2)生産方法で増やす(3)品種改良で作り出す方法があります。弊社では本来含まれている体に害のある成分を低い含有量にした野菜のことも機能性野菜として含めております。



■高鉄分レタス

通常リーフレタスよりも鉄含有量を4倍
(4㎎/100g)
貧血予防、美肌効果

■低力リウムレタス

通常リーフレタスよりも力リウム含有量
1 /4(100mg以下)
力リウム摂取制限がある方 (糖尿病 ・腎臓病)
※全ての品種に減硝酸態の機能を持たせることができます。



現在、筑波大学との共同研究で、リコピン・βカロテン・GABA等、機能性トマトの栽培研究を進めております