トーヨーグループでは、中国に世界の食品衛生安全基準を満たした野菜加工工場と提携し、厳格な生産管理下で原料にこだわり、商品企画から開発、原料調達、生産、出荷、納品をおこなっております。
惣菜メーカー、外食チェーン、中食事業者、病院・介護食事業者など、多くの皆様に喜んで頂ける商品作りに取り組んでいます。
最新のコラム記事
下茹で野菜の特徴
安心安全・安定品質・安定供給・高品質の理念の下で生産しています
- ・お客様の要望にあったカット規格、茹で上げ方、包装規格に対応
- ・腐敗防止剤や保存液等一切不使用
- ・10℃以下の冷蔵保存で製造から120日間の品質保証
- ・90℃以上のお湯でじっくりと加熱処理
- ・仕上げの目安は調理前10~20分程度
- ・原料は当社提携工場での契約栽培
- ・仕入基準に沿った厳格な受入検査を実施
- ・残留農薬検査は購入前に事前検査を公的認定の検査機関で実施
- ・原料の生産、原料の仕入から生産出荷まで、当社の管理者が検査及び監査を実施
- ・当社の出荷基準に沿った品質のもののみを出荷
下茹で野菜の製造工程
食の安全性管理の強化
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[原料仕入]
輸出許可を持つ農場から厳選し、仕入前の残留農薬検査を実施。合格した原料のみを仕入れます
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[原料管理]
所定の冷蔵倉庫で、各原料に最適な温度・湿度で管理。定期的に品質検査を実施しています
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[製造工程]
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[洗浄処理]
野菜原料は、次亜塩素酸ナトリウム水で殺菌処理します。(土壌菌類の死滅)
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[加工処理]
カット後の野菜はRO水で管理、日本の食品加工の水質基準値を大きく下回ります。
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[殺菌処理]
75℃以上4分以上で、一般生菌、大腸菌、大腸菌群、黄色ブドウ球菌は死滅します。
90℃以上で10分以上ブランチング処理、90℃以上で40分以上本殺菌処理を行います。
一般生菌、大腸菌、大腸菌群、黄色ブドウ球菌は、死滅します。
菌の増殖抑制のため、殺菌処理後は所定温度まで速やかに下げ、処理後は10度以下で冷蔵保管します。 -
[出荷検査]
一般生菌、大腸菌、大腸菌群、芽胞菌類の陰性検査を実施します。
金属探知器とX線検査装置での検査を実施し、異物混入を徹底的に防ぎます。 -
[品質検査]
商品ラインナップ
用語集
RO水とは
逆浸透膜(RO膜)を用いて作られた水のことです。水道水などの原水を逆浸透膜(RO膜)でろ過することにより、水分子以外のほとんどすべての不純物を除去したのがRO水です。
逆浸透膜の仕組みは「浸透現象」の原理を逆に利用して、水分子と水分子以外の物質を分離させて浄水しています。浸透現象とは、半透膜で純水と不純水を仕切った場合に起きる水の動きのことで、「純水→不純水」の流れで水が移動します。これは、濃度の低い液体が濃度の高い液体に溶解する原理と同じです。
ISO22000とは
『食品安全マネジメントシステム-フードチェーンに関わる組織に対する要求事項(Food safety management systems - Requirements for any organization in the food chain)』の国際標準規格です。
安全な食品を生産・流通・販売するために、HACCPシステムの手法を、ISO9001(品質マネジメントシステム規格)を基礎としたマネジメントシステムとして運用するために、必要な要求事項を規定しています。
HACCPとは
Hazard Analysis and Critical Control Pointの略で、食品を製造する際に工程上の危害を起こす要因(ハザード; Hazard)を分析(アナライズ;Analyze)し、それを最も効率よく管理できる部分(CCP; 必須管理点)を連続的に管理して安全を確保する管理手法です。
由来(アメリカでの歴史)
アメリカ合衆国で1960年代の宇宙開発、アポロ計画の中でNASA、アメリカ合衆国陸軍 (US Army) とピルスビリー・カンパニー(英語: Pillsbury Company)が1959年から構想し、1971年にNational Conference of Food Protectionで概要を公開した、宇宙食などの食品の安全性を確保する方法であり、これを現在多くの食品の安全性確保に応用しています。
合衆国でのHACCPは食品微生物基準全米諮問委員会 (NACMCF) のガイドラインにより行われていますが、この内容は国連のCodex 委員会(国際食品規格委員会)が示しているガイドラインとほぼ同一です。
1973年にはアメリカ食品医薬品局(FDA)が、低酸性缶詰の法規制として取り入れ、その後1997年に魚介類、2002年にはジュース類に義務づけました。また、合衆国農務省(USDA)が1998年に食肉食鳥肉でのHACCPを義務化しました。
最大手のハンバーガーショップであるマクドナルドも1980年代に病原性大腸菌腸管出血性大腸菌(O157など)の問題を解決するために自主的にHACCPに取り組んでいます。
ISO9001とは
企業や工場が提供している製品やサービスの品質向上を目的としたマネジメントシステム規格です。
ISO9001を取得している企業・工場は、製品・サービスの品質向上のため、製造過程から顧客への提供までのプロセスで、国際基準の管理体制を敷いていることを示します。それは、最終的に提供される製品・サービスについて、一定レベル以上の品質を保証していることを意味します。
ISO9001では、品質のほか、顧客に対する価格や納期などについても定めており、最終的に顧客満足を達成することを目標としています。
実際にISO9001を取得するには、ISOが発行している「ISO9001」に記載された「規格要求事項」の全てを満たす必要があります。具体的には、以下のプロセスを実行する必要があります。
- 1. 準備 : 担当者と工場や部門単位といったISO9001の取得範囲を決める。
- 2. 標準化: 品質向上が可能で、規格要求事項を満たす、事業運営の手順やルールを決める。
- 3. 文書化: 決定した手順やルールを文書化する。
- 4. 実行 : 文書化した手順やルールに沿って実行する。
- 5. 記録 : 実行した結果を文書に残す。
- 6. 評価 : 結果の有効性や効果を評価する。
- 7. 改善 : 問題点があれば見直し、より良い方法に改善する。
ISO9001に準拠するということは、この「標準化」で始まり「改善」で終わるプロセスを日常的に行うことです。
次亜塩素酸ナトリウムとは
次亜塩素酸ナトリウム(化学式: NaClO)は、次亜塩素酸ソーダとも呼ばれます。希釈された水溶液はアンチホルミンとも呼ばれ、食品添加物としても扱われます。
水酸化ナトリウムの水溶液に塩素を通じて得られます。物質は不安定なため、水溶液として貯蔵、使用されます。水溶液は安定で長期保存が可能ですが、時間と共に自然分解し、酸素を放出して塩化ナトリウム水溶液(食塩水)に変化します。
高濃度の状態ほど分解しやすく、低濃度になると分解しにくくなります。高温や紫外線で分解が加速するため、常温保存では濃度維持が困難です。
酸化作用、漂白作用、殺菌作用があり、飲料水やプールの水に添加されたり、漂白剤として使用されます。液体の塩素系漂白剤や、殺菌剤(洗濯用、キッチン用、哺乳瓶の殺菌用など)に使用されています。
ブランチングとは
熱湯に漬けたり、蒸気に当てたりと必要最低限の加熱処理を行うことを言います。ブランチングを行うことで、野菜が持つ酵素を不活性化させ、冷蔵・冷凍保存中の変質や変色を防ぎます。また、食品表面に付着している微生物の殺菌も行うことができます。
一般生菌とは
一般生菌数とは、標準寒天培地を用いて、好気的な条件下で35±1℃、48±3時間の培養で発育した中温性好気生菌数のことです。
食品の微生物汚染の程度を示す代表的な指標であり、食品の菌数(生菌数)というと一般生菌数のことを指します。
一般的に1g当たり1000万個以上(10⁷)の菌数になると食中毒を起こす危険があると言われています。
生食野菜は10³、加工食品は10⁴ までが安全性の基準とされますが、弊社ではさらに厳しく、出荷基準を10²までとしています。ちなみに、水道水に含まれる一般生菌も10²です。
大腸菌とは
家畜や人の腸内にも存在します。ほとんどのものは無害ですが、このうちいくつかのものは、人に下痢などの消化器症状や合併症を起こすことがあり、病原大腸菌と呼ばれています。
病原大腸菌の中には、毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす腸管出血性大腸菌と呼ばれるものがあります。
腸管出血性大腸菌は、菌の成分(「表面抗原」や「べん毛抗原」等)によりさらにいくつかに分類されています。代表的なものは「腸管出血性大腸菌O157」で、そのほかに「O26」や「O111」等が知られています。
腸管出血性大腸菌は、牛などの家畜や人の糞便中に時々見つかります。家畜では症状を出さないことが多く、外から見ただけでは、菌を保有する家畜かどうかの判別は困難です。
弊社の出荷基準は、陰性(0)となります。
大腸菌群とは
大腸菌群は、食品衛生上の分類で、大腸菌と同じような性質を持つ「人や動物の糞便にいる菌」+「自然界に広く存在している菌」です。
大腸菌群は、大腸菌(E.coli)以外に糞便由来でない菌を含んだもので、衛生管理のための汚染指標として使用されます。
加熱処理された食品から大腸菌群が検出された場合、加熱後の二次汚染などに由来します。腸管系病原菌汚染の可能性があり、安全な食品ではないと考えられます。
弊社の出荷基準は陰性(0)です。
黄色ブドウ球菌とは
顕微鏡で見ると、ぶどうの房のように集まっていることからこの名前が付きました。
この細菌は、食中毒の原因となるだけでなく、おでき、にきびや、水虫などに存在する化膿性疾患の代表的な起因菌です。
健康な人でものどや鼻の中などに高率で検出され、動物の皮膚、腸管、ホコリの中など身近にも存在しています。
この菌は、食べ物の中で増殖するときにエンテロトキシンという毒素を作り、この毒素を食品と一緒に摂取することで、人に危害を及ぼします。
菌自体は熱に弱いですが、この毒素は100℃で20分加熱しても分解されません。酸素がない状態でも増殖し、多少の塩分があっても毒素を生成します。
潜伏時間は30分~6時間(平均約3時間)で、吐き気、嘔吐、腹痛が主症状です。
弊社の出荷基準は、陰性(0)です。
Q&A
Q. 下茹で野菜って、何…?
カット野菜を袋に入れたまま加熱処理した商品です。
じっくりと90℃以上のお湯の中にパックごと入れておき、調理前10~20分くらいの状態に仕上げてあります。
Q. 何がいいの?
価格が安定します。(事業計画の計画性が上がる)
フレッシュ野菜(カット野菜)を買うより安くなります。(原料コストの低減)
歩留まりがよくなります。(原料コストの低減)
下処理が不要になります。(人手不足対応)
調理時間が短くなります。(人件費削減)
風味、食感、食味は、フレッシュ野菜を調理した時と変わりません。
冷蔵保管で120日鮮度保持できます。
保存料などは一切使用していないので安心です。
Q. 冷凍野菜・水煮野菜・下茹で野菜・カット野菜とは、何が違うの?
冷凍野菜は…ブランチング後、冷凍保管しています。(1年以上)
水煮野菜は…ブランチング後、酸化・変色・腐食防止剤などでしっかりと処理をして、保存液と一緒に袋詰めを行って、再度、加熱殺菌を行います。(6か月以上)
下茹で野菜…ブランチング後、野菜のみを袋詰めして加熱処理をしっかりと行います。(4ヵ月)
カット野菜…野菜原料をカット後、しっかりと殺菌処理を行い、パック包装します。(7日間)
Q. それぞれの商品の長所と短所
メリット
- 冷凍野菜 :保存期間が長い、価格が安い。
- 水煮野菜 :保存期間が長い、白い、食感がいい。
- 下茹で野菜:風味、食感、味、成分は、カット野菜を加熱処理した時と殆ど同等。価格は、カット野菜より大幅に安く、安定している。
- カット野菜:新鮮、歩留まりがよい、品質が安定している。
デメリット
- 冷凍野菜 :食感悪い、風味無、味無い、栄養成分は、殆どない。
- 水煮野菜 :風味無い、味悪い、栄養成分少ない。
- 下茹で野菜:保存期間が4~6か月と短め、冷凍・水煮に比べて価格は高い。
- カット野菜:保存期限が短い、価格が高く市場相場の影響を受けやすい。
Q. 営業先は、どんなところ…
- ①フレッシュ野菜から、下ごしらえしているところ
- ②カット野菜を使って、下ごしらえしているところ
- ③品質(冷凍・水煮からの脱却)を上げたいと考えているところ
- ④人手不足で悩んでいるところ
- ⑤作業工程を効率化したいと考えているところ
- ⑥製造原価を大幅に下げたいと考えているところ
Q. 具体的な使用先は…
- ①総菜メーカー
- ②スーパーマーケットの総菜部門
- ③外食チェーンのセントラルキッチン
- ④給食事業者
- ⑤弁当事業者
- ⑥病院及び介護事業所など
Q. 今、どんなところで使用されていますか…
惣菜メーカー、大手外食チェーン、中食事業者、病院・介護事業者など