〔産地情報〕
国内でのニンジンの国内供給量は85%が国産で、残りの15%は輸入から供給されています。
最も多い輸入国は中国で、96%ほどとなっており、主な産地は、山東省、福建省、河北省、甘粛省などです。
この数年の間、人件費、地代、種子代金、資材、エネルギー費用と言った生産コストが上昇傾向で、ニンジンの価格も上昇しています。
2022年日本への国別輸入量は69,729トンで、内訳は中国67,424トン、台湾1,000トン、豪州995トン、その他310トンとなっています。 中国税関の統計によると、2015~22年の中国産生鮮ニンジンの輸出量は65~78万トン、2022年はベトナムとタイ向け輸出量は全体の4割弱を占めています。その他、韓国や香港など、地理的に近いアジア地域を中心に輸出しているようです。
中国から輸出されるニンジンは、時期によって産地の割合は異なり、春期には福建省産、秋期には山東省産が多く、山東省のニンジン輸出量は、全体の3~5割程度を占めているようです。
山東省産ニンジンの輸出用の主な産地は、青島市、イ坊市、東営市などとなっており、何れも保肥力が高い土壌が広がり、水資源も豊富な環境であることから、高品質なニンジンが生産されることで有名です。 現地のニンジン生産基地に行くと、地下水を定期的に潅水しており、常に生き生きとしたニンジンが栽培されており、土も程よく柔らかく温もりのある圃場となっております。提携工場で使用する下茹でニンジンの原料は、山東省産を中心に、河北省、甘粛省、福建省などからも生産状況に合わせて仕入れ、出来る限り新鮮で品質のよい原料を使って商品化することを心掛けています。
〔用途〕
下茹でニンジンは、惣菜メーカー、スーパーマーケットの惣菜工場、介護医療食メーカー、給食事業者さまなどで幅広くご利用頂いております。 当社の下茹でニンジンは、開封してそのまま食べるとニンジン本来の甘みをしっかりと味わえる他、食感も新鮮野菜から加工した状態のものに近いものに仕上がっております。
〔栄養〕
ニンジンには、β―カロテン、食物繊維、ビタミンE、カリウム、葉酸などの栄養成分が多く含まれており、目や皮膚の健康維持、便秘などのトラブル解消やダイエット効果、風邪や貧血の予防効果などがあります。
下茹で野菜は、新鮮原料をカットして、袋詰めした後、100℃以下のお湯でじっくりと茹で上げていますので、殆どの栄養成分を失せることなく美味しく仕上げております。下茹でニンジンを使うことで、健康的な美味しいメニューを創作していけると思います。