ゴボウの産地は、江蘇省と山東省で、中国全土での9割を生産しています。 提携工場では、山東省の臨沂市の生産基地より仕入を行っております。
収穫は、年に2回(春と秋)行われ、収穫した原料は生産基地の冷蔵庫に低温保管されます。生産規模は非常に大きいので、常に安定した供給が可能となっています。
ゴボウは、日本へは1000年以上も前に中国から薬草として伝来し、食用にしているのは日本と韓国だけのようですが、近年では、中国でも食べられるようになっており、中国国内でも消費量は増えています。
〔下茹でゴボウ〕
下茹でゴボウは、風味、食感もよく、一度ご使用頂いたお客様には、長くご利用頂いております。
一般的には、下茹でしたゴボウの乱切りをご利用頂くケースは多いのですが、最近では、下味付きのゴボウ商品をご利用頂くケースも増え、煮物以外にも揚げ物などにもご使用いただくお客様も増えているようです。
新鮮原料では、水洗い、皮むきの他、あく抜き作業が必要になりますが、下茹でゴボウでは、これらの作業は一切必要なく、袋からそのまま調理にご利用いただけます。
〔栄養成分〕
主な成分は炭水化物で、大部分は消化吸収されないイヌリン(水溶性)、ヘミセルロース(不溶性)などの食物繊維になっており、これがゴボウ特有の歯ごたえや風味を作り出しているようです。
イヌリンは、腎機能を高め、利尿効果があると言われています。最近、にわかに注目されている成分は、木質素とも呼ばれるリグニンです。胆汁酸を吸着して排泄させる作用があり、消化吸収されずに便の量を増やして腸の蠕動運動を活発にするため便秘を防ぎ、腸内の有用細菌の繁殖を助け、有害物質を吸着して排泄する働きもあるので、大腸がん予防に役立つと言われております。
さらには、悪玉コレステロールを排出する働きや血糖が急激に上昇するのを防ぐ働きもあるので動脈硬化や糖尿病予防などの効果も期待できます。
イヌリンは腎機能を高め、利尿効果があり、リグニンは胆汁酸を吸着して排泄し、腸内の健康維持に役立つとされています。
〔調理のワンポイント〕
ゴボウには、アントシアニン系色素が多くアクが極めて強いため、アク抜きをすると同時に変色を防ぐため酢水につける処理が必要になりますが、下茹でゴボウは、あく抜き処理は一切必要ありません。
また、油を通すと甘味が増し風味が引き立ちますので、片栗粉などをまぶして揚げ物としてご利用頂けると、さらに美味しく召し上がって頂けます。
香りが強いので、肉や魚と一緒に調理すると臭みも消えた美味しい煮物料理にも最適です。なお、既に下茹で処理が済んでいますので、煮物では完成の5分から10分位前に入れると香りも程よく感じられます。揚げ物では、そのまま洗わずに素揚げにしたり、片栗粉に塗して揚げ物として調理頂けます。
その他、炒り鶏やキンピラ、天ぷら、炊き込みご飯などにもお勧めだと思います。